含み損が膨らんでくると、あと何円動いたらロスカットされるのか、気になって注文画面を何度も見てしまう。XS.comで取引していると、そんな場面に出くわすことがあります。
結論から言えば、XS.comの強制ロスカット(ストップアウト)は証拠金維持率20%、セント口座のみ10%で発動します。この水準は、証拠金維持率を読んで余力を管理すれば十分に避けられる数字です。
この記事では、証拠金維持率の計算式と読み方、維持率が下がってロスカットに至るまでの流れを具体的な取引例で追い、そのうえで強制決済を避けるための管理術まで整理します。
変動項目のため、条件変更時に更新します。
XS.comのロスカット水準・早見表
まず、覚えておきたい水準を一覧にします。XS.comには段階が二つあり、先に注意信号としてマージンコールが出て、さらに悪化するとストップアウトで強制決済に入ります。
| 段階 | 証拠金維持率 | 何が起きるか |
|---|---|---|
| マージンコール | 40% | 証拠金が不足気味だと知らせる段階。まだ強制決済はされない |
| ストップアウト(通常口座) | 20% | 含み損の大きいポジションから自動的に強制決済 |
| ストップアウト(セント口座) | 10% | セント口座のみ発動水準が低い |
ポイントは、マージンコールとストップアウトを取り違えないこと。40%はあくまで注意信号で、口座が止まるわけではありません。実際に決済が走るのは20%(セント口座は10%)です。
なお最小ロットは0.01、ストップレベルは0。数値や仕様は変わり得るので、口座を開く前や取引を始める前に、公式サイトで最新の条件を確認しておくと安心です。
証拠金維持率とは何か、計算式の読み方


証拠金維持率は、いま口座がどれくらい余力を持っているかを示す割合です。計算式はシンプルで、次のようになります。
証拠金維持率(%)= 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
有効証拠金は「残高 ± 保有ポジションの含み損益」です。含み益が乗れば増え、含み損が広がれば減ります。取引中はこの数字が刻々と動く、と考えてください。
必要証拠金は「取引数量 × 基準価格 ÷ レバレッジ」で決まります。レバレッジが高いほど必要証拠金は小さくなり、少ない資金でポジションを持てる仕組みです。
維持率を見るときのコツは、分子の有効証拠金だけを追いかけること。必要証拠金はポジションを持っている間ほぼ一定なので、維持率が下がる=含み損で有効証拠金が削られている、と読み替えられます。
具体例:維持率が下がってロスカットに至るまで
数字を当てはめると流れがつかめます。USD/JPYを0.1ロット(1万通貨)、レバレッジ1,000倍で買い、想定レートを150.00円としましょう。口座残高は5,000円とします。

必要証拠金は、1万通貨 × 150円 ÷ 1,000 = 約1,500円。0.1ロットのUSD/JPYでは、レートが0.01円(1pips)動くと損益はおよそ100円ずつ変わります。
ここから、レートが下がって含み損が増えていく過程を段階で見ていきます。
| レート | 含み損 | 有効証拠金 | 証拠金維持率 | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| 150.00円(建値) | 0円 | 5,000円 | 約333% | 余力あり |
| 149.60円(-40pips) | 約4,000円 | 約1,000円 | 約67% | 要注意 |
| 149.56円(-44pips) | 約4,400円 | 約600円 | 40% | マージンコール |
| 149.53円(-47pips) | 約4,700円 | 約300円 | 20% | ストップアウト |
有効証拠金は「5,000円 − 含み損」で計算しています。維持率40%のとき有効証拠金は必要証拠金1,500円の40%=600円、20%のときは300円、と逆算しても同じ数字になります。
注目したいのは、マージンコール(-44pips)からストップアウト(-47pips)までの間隔がわずか3pips程度しかない点です。レバレッジが高く残高に余裕が少ないほど、この幅は狭くなります。
つまり40%の注意信号が出てから対応しようとしても、値動きが速い局面では間に合わないことがある。維持率はもっと手前の段階で見ておくべき数字だ、と言えます。
ロスカットされないための証拠金管理術
ロスカットは水準を暗記して避けるものではなく、維持率を高く保つ習慣で遠ざけるものです。日々の取引でできる管理術を整理します。
ロットを抑えて必要証拠金に余白を作る
先の例のように、残高5,000円で0.1ロットを持つと維持率は333%からのスタートでした。ロットを半分にすれば必要証拠金も半分になり、同じ含み損でも維持率の下がり方は緩やかになります。
最小ロットは0.01なので、資金に対して大きすぎないサイズを選べます。まずは小さく持つ、が維持率を守る基本です。
こまめに損切り・決済して含み損をためない
維持率を下げる最大の要因は、抱え続けた含み損です。逆行したポジションを早めに決済すれば、有効証拠金が削られる前に立て直せます。
あらかじめ損切りの逆指値を置いておくのも有効です。ストップアウトを待つより、自分で決めた水準で降りるほうが結果をコントロールしやすくなります。
証拠金に余力を持たせておく
残高に対してポジションが小さいほど、維持率は高く安定します。使い切らずに余力を残しておくと、一時的な逆行でストップアウト水準に触れにくくなります。
入金額のすべてをその場でポジションに充てない、という配分だけでも維持率の下限はかなり底上げされます。
MT5で維持率を常に確認する
MT5では、ターミナル(取引)ウィンドウに残高・有効証拠金・必要証拠金・余剰証拠金・証拠金維持率がまとめて表示されます。ポジションを持っている間は、この維持率の数字を定点で見る習慣をつけたいところです。
スマホアプリでも同じ項目を確認できます。40%を待たず、100%を割り込んだあたりで手を打つ、といった自分なりの基準を先に決めておくと動きやすくなります。
ゼロカット・レバレッジと維持率の関係
ロスカットを理解するうえで、ゼロカットとレバレッジの二つは切り離せません。維持率の管理と合わせて押さえておきます。
XS.comはゼロカット方式を採用しています。急変でストップアウトが間に合わず残高がマイナスになっても、その不足分は請求されません。損失が入金額の範囲に収まる仕組みです。詳しくはゼロカット・追証なしを解説で扱っています。
一方でレバレッジは維持率と表裏の関係にあります。高レバレッジほど必要証拠金は小さく済みますが、その分ロットを大きく持ちやすく、値動きに対して維持率が動きやすくなる面もあります。
倍率の上限や制限のかかる条件は最大レバレッジと制限ルールに整理しています。また、ストップアウトが10%になるセント口座を含む各口座の違いは口座タイプ全7種比較で確認できます。
よくある質問
Q. XS.comのストップアウト水準は何%ですか?
通常口座は証拠金維持率20%、セント口座のみ10%でストップアウト(強制ロスカット)が発動します。その手前の40%でマージンコールの段階に入ります。
Q. 証拠金維持率はどこで確認できますか?
MT5のターミナル(取引)ウィンドウに、有効証拠金・必要証拠金とあわせて証拠金維持率が表示されます。スマホアプリでも同じ項目を確認できます。
Q. ロスカットされたら追加で支払いが必要ですか?
XS.comはゼロカット方式のため、強制決済後に残高がマイナスになっても不足分は請求されません。損失は入金した資金の範囲にとどまります。
Q. マージンコールが来たらどうすればいいですか?
ポジションの一部または全部を決済して必要証拠金を減らすか、口座に入金して有効証拠金を増やすことで維持率を回復できます。放置するとストップアウト水準に近づきます。
まとめ
XS.comのロスカットは、マージンコール40%・ストップアウト20%(セント口座は10%)という水準で動きます。数字そのものより、維持率をどう読むかが実務では効いてきます。
維持率は「有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100」。含み損で有効証拠金が削られると下がる、という関係を押さえておけば、いまの余力が直感的につかめます。
ロットを抑える、こまめに決済する、余力を残す、MT5で維持率を見続ける。この四つを習慣にすれば、ストップアウトはかなり手前で避けられます。仕様は変わり得るので、取引前に公式の最新情報も確認しておきましょう。
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