海外FXのスプレッドは各社が「0.0pips〜」「1.0pips〜」と競うように表示していて、数字だけを並べてもどこが安いのか分かりにくいものです。表記の読み方を知らないまま選ぶと、口座を作ってから想定と違ったと感じることになりかねません。
先に結論を書きます。表記の最小値だけならExnessとThreeTraderが目立って低く、XS.comは中位です。ただし手数料とキャッシュバックまで含めた実質コストに直すと、順位の見え方はかなり変わります。
この記事では海外FXスプレッド比較として、XS maniaが選んだ6社の公式表記を整理し、実質コストへの直し方まで解説します。
変動項目のため、条件変更時に更新します。
海外FXスプレッド比較の方法と前提
比較に使う数値は、すべて2026年7月時点で各社公式サイトの表示をXS maniaが確認したものです。第三者サイトの数値やユーザー報告値は使っていません。
スプレッドは相場状況で常に変動するため、ここで扱うのは各社が公表している表記値です。取引前には必ず各社公式サイトで最新の数値をご確認ください。
6社の顔ぶれは、XS maniaの総合比較である海外FXおすすめ業者比較と同じです。総合評価の考え方はそちらで解説しています。
手数料無料口座の表記スプレッド比較
まず、取引手数料が無料のスタンダード型口座から見ていきます。この型はスプレッドに全コストが含まれるため、表記値がそのまま取引コストの目安になります。
| 業者 | 口座 | 表記スプレッド |
|---|---|---|
| XS.com | スタンダード | 1.1pips〜 |
| XMTrading | スタンダード/マイクロ | 1.0pips〜 |
| HFM | Premium/Cent | 1.4pips〜 |
| Exness | スタンダード | 0.2pips〜 |
| Titan FX | Zero Standard | 1pip〜 |
| ThreeTrader | Pureスプレッド | 0.5pips〜 |
表記の最小値ではExnessの0.2pips〜が最も低く、ThreeTraderの0.5pips〜が続きます。XS.comのスタンダードは1.1pips〜で、XMTradingやTitan FXとほぼ同じ水準でした。
HFMは主力のPremiumが1.4pips〜とやや広めです。その代わり中間帯にPro(0.6pips〜で手数料は無料)があり、同社内での選択肢は広いと感じました。
手数料型口座の表記スプレッド比較
次に、スプレッドを絞る代わりに取引手数料が別にかかる低スプレッド型です。この型は「表記スプレッド+手数料」の合計で見ないと比較になりません。
| 業者 | 口座 | 表記スプレッド | 取引手数料(1ロット) |
|---|---|---|---|
| XS.com | エリート | 0.1pips〜 | 往復6ドル |
| XMTrading | Zero | 0pips〜 | 別途あり |
| HFM | Zero | 0pips〜 | 別途あり |
| Exness | ロースプレッド/ゼロ | 0.0pips〜 | 別途あり |
| Titan FX | Zero Blade | 0.0pips〜 | 片道3.5ドル/10万ドル |
| ThreeTrader | Rawゼロ | 0.0pips〜 | 往復4ドル(約400円) |
手数料の金額を公式サイトで明記しているのは、この6社ではXS.comとTitan FX、それにThreeTraderの3社でした。残る3社の手数料型口座は、銘柄や条件で手数料が変わる建て付けのため、口座開設前に公式サイトで対象銘柄の金額を見ておくのが確実です。
表記スプレッドを読み解く3つの注意点
「〜pips」は最小値の表記
「0.0pips〜」「1.1pips〜」という表示は、いずれも条件の良い瞬間の最小値です。平均値ではないので、実際の取引では表記より広い場面が普通にあります。
正直に言うと、この最小値表記だけで優劣を決めるのは無理があります。平均でどの程度かは、各社が公表する平均値や自分の口座での確認が必要です。
コストの載せ方が2方式ある
スタンダード型はスプレッドに運営コストを上乗せする方式で、手数料型は素に近いスプレッドに手数料を加える方式です。方式が違う口座同士を表記値だけで比べると、手数料型が実際より有利に見えてしまいます。
手数料型口座の合計コストは「表記スプレッド+手数料のpips換算」で求めます。換算のやり方は次の章で説明します。
実測値とは分けて考える
XS.comについては、実測で答え合わせができました。自社で用意した口座を5営業日分記録した結果、コア時間帯のドル円は平均1.11pipsに収まりました。他社分は記録していないため、本記事の数値は公式表記ベースです。
実測を待たずに感触を掴みたい場合は、各社のデモ口座で同じ時間帯に同じ銘柄を表示して見比べる方法があります。手間はかかりますが、表記値より実態に近い比較ができます。
XS.comだけは実測平均で答え合わせができる
表記が実態に近いのかどうかは、記録してみないと分かりません。XS maniaは自社で用意したリアル口座に記録プログラムを置き、7月20日(月)から24日(金)までの5営業日、10秒ごとに気配値を保存しました。
比較に使った実測条件の全項目は「XS.comのスプレッド実測データ」を参照してください。
| 口座タイプ | ドル円の実測平均 |
|---|---|
| スタンダード | 1.11pips |
| プロ | 0.71pips |
| エリート | 0.11pips |

公式の表記は順に1.1pips〜・0.7pips〜・0.1pips〜で、平均はほぼその水準どおりでした。最小値の表記が平均とかけ離れていない、という確認が取れた形です。
ユーロドルのスタンダードは1.04pips、ゴールドは1.92pipsという平均でした。ゴールドには公式の表記がないため、比較の相手がない数字です。
他社にも同じ検証をしたいところですが、各社の口座を維持して記録し続ける必要があるため、現時点では実施できていません。他社の数値は公式表記のままとお考えください。
銘柄別の全表(48銘柄×6口座タイプ)も同じ実測データページにあります。手数料や還元を差し引いたあとの負担額は「XS.comのスプレッド一覧」で扱っています。
手数料をpipsに直して比べる
EURUSDを1ロット(10万通貨)取引する場合、1pipの価値は約10ドルです。つまり手数料10ドルはスプレッド1pips相当、1ドルなら0.1pips相当と換算できます。

この換算で、手数料額を公表している3社の合計コストを計算してみます。
- XS.comエリート:0.1pips+往復6ドル(約0.6pips)=約0.7pips
- Titan FX Zero Blade:0.0pips+往復7ドル(約0.7pips)=約0.7pips
- ThreeTrader Rawゼロ:0.0pips+往復4ドル(約0.4pips)=約0.4pips
合計するとThreeTraderのRawゼロが頭ひとつ低く、XS.comのエリートとTitan FXのZero Bladeがほぼ並ぶ結果でした。表記0.0pipsでも、手数料を足すと1pips近くになる組み合わせもあるわけです。
なお、この計算はEURUSDの目安です。1pipの価値は通貨ペアで異なるため、円建てペアなどでは換算値も少し変わります。
ゴールドやマイナー通貨では差が広がる
ここまでの比較はFXメジャー通貨が前提です。ゴールド(XAUUSD)やマイナー通貨、エキゾチック通貨は、どの業者でもメジャーよりスプレッドが広く設定され、業者間の差も大きくなりやすい領域です。
メジャー通貨の表では僅差でも、自分がよく取引する銘柄では順位が逆転する場合もあります。取引したい銘柄が決まっている方は、その銘柄の数値を各社公式サイトで直接見比べてください。
ちなみにキャッシュバックの額は銘柄ごとに設定されており、ゴールドはUSDJPYより還元の目安額が大きめです。ただしゴールドは還元の割合自体はメジャー通貨より低くなります。金額の大きさと割合は、別のものとして見てください。
キャッシュバックまで含めた実質コスト

XS mania経由でXS.comを開設した場合に取引のたび口座へ還元が入る、申請不要の全自動キャッシュバック(最高水準の還元率・目安はスプレッドの約42.5〜44%)の対象になります。スプレッド比較では、この還元を差し引いた実質コストで見るのがXS maniaの考え方です。
目安を試算します。スタンダード口座のUSDJPYは1ロットあたり約480円の還元が見込めます。1ドル162円前後なら約2.96ドルで、USDJPYの1pip(1ロット=約1,000円)に直すと約0.48pips相当です。
実測平均1.11pipsから0.48pips相当を引くと、実質0.6pips台前半という計算になります。この水準なら、表記で先行するThreeTraderのPure(0.5pips〜)と実質的に近い位置まで来ると考えています。
還元額は銘柄とレートで変わるため、あくまで目安です。それでも、表記値の比較だけでXS.comを候補から外すのは早いというのが、試算してみた実感でした。
還元の仕組みはXSの評判・口コミでも触れています。口座はXS.comの口座開設ページから作成でき、開設後の設定や申請は不要です。
スプレッドが広がる時間帯も見ておく
どの業者でも、早朝や経済指標の発表前後はスプレッドが表記より大きく広がります。比較表の数値が並ぶ平常時と、広がる時間帯があることはセットで覚えておきたいところです。
広がりやすい時間帯と対策はスプレッドが広がる時間帯と対策で詳しく解説しています。
タイプ別の選び方
- 表記も実質も低コスト最優先:ThreeTraderのRawゼロか、XS.comのエリート
- 手数料計算なしのシンプルさ重視:Exnessのスタンダードか、ThreeTraderのPure(XSとExnessの比較)
- 還元込みの実質コストと安全性の両立:XS.comのスタンダードかプロ
- ボーナスを使いながらコストも見たい:XMのKIWAMI極という選択肢
低コスト最優先の方は、手数料込みでも0.4pips台が狙えるThreeTraderと、還元で追い上げるXS.comのエリートが本命です。取引手数料の計算が面倒なら、手数料無料型で表記が低い口座を選ぶと管理が楽になります。
初めての海外FXでボーナスも使いたい方には、特典と低スプレッド帯を両立させたいはずです。その観点は横断のボーナス比較記事が参考になります。
なお、レバレッジ面の比較は海外FXレバレッジ比較にまとめています。あわせてどうぞ。
まとめ:表記の数字は入口にすぎない
6社の表記スプレッドは、最小値だけならExnessとThreeTraderが低く、XS.comは中位でした。ただし手数料のpips換算と還元まで含めると、差は表記ほど大きくないというのが本記事の結論です。
スプレッドは変動値の代表格でもあります。この記事の数値は2026年7月時点の公式表記として、最終判断の前に各社の最新表示を見比べてみてください。
XS.comの実測値の全表は「XS.comのスプレッド実測データ」に、手数料と還元まで含めた総コストは「XS.comのスプレッド一覧」に、時間帯による変動と対策は「スプレッドが広がる時間帯と対策」にまとめています。
よくある質問(FAQ)
海外FXでスプレッドが一番狭いのはどこですか?
公式の表記最小値では、手数料無料型はExnessのスタンダード(0.2pips〜)、手数料込みの合計ではThreeTraderのRawゼロ(0.0pips〜、手数料は往復4ドル)が低い水準でした。ただしいずれも最小値の表記であり、平均値や実際の取引条件は各社公式サイトでの確認が必要です。
XS.comのスプレッドは広いのでしょうか?
スタンダード口座の表記は1.1pips〜で6社の中では中位です。一方でエリートは0.1pips〜に往復6ドルという構成で低コスト帯にあり、さらにXS mania経由の開設ならスプレッドの約42.5〜44%を目安とするキャッシュバックが加わるため、実質コストでは上位争いに入ると考えています。
表記スプレッドと実際のスプレッドは違いますか?
違います。表記は条件が良いときの最小値で、早朝や指標発表の前後には表記を大きく超えて広がります。平均的な水準を知りたい場合は、各社が公表する平均値やデモ口座・少額での実取引で確かめるのが確実です。
スプレッドと手数料はどちらを重視すべきですか?
どちらか一方ではなく合計で見るべきです。手数料型口座は1ロットあたりの手数料をpipsに換算(EURUSDなら10ドル=約1pips)して表記スプレッドに足すと、スタンダード型と同じ土俵で比較できます。
キャッシュバックはどの口座タイプでも受け取れますか?
XS maniaを経由して開設していれば、セント口座も含めて対象です。還元額は銘柄と口座タイプごとに設定され、セント口座では標準額の100分の1が目安になります。受け取りに申請は不要で、取引すると自動で口座に反映されます。
免責事項:XS maniaはXS.com公式サイトではなく、独立した情報メディアです。FX・CFD取引には元本を失うリスクがあり、利益を保証するものではありません。スプレッド・レバレッジ・ボーナス等の条件は変動するため、取引前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づく判断は自己責任でお願いします。キャッシュバック・ボーナス等の税務上の取り扱いは税理士等の専門家にご確認ください。




